『すり出し』 リングの作り方
一部のオーダーメイド作品以外、すべて下記の方法で作製しています。
ライン
◆ 用意するもの ◆
銀板、金属用ヤスリ(各種類)、金属用糸のこ、芯金棒、銀ろう、フラックス、
ガスバーナー、木づち、ハンドドリル、耐水ペーパー(#600#1500)、布、
磨き剤(ヴィノール、シルバーポリッシュ等)、刻印、リングゲージ、耐火レンガ、
シャコ万力、木製の板(300×60×10位 単位:mm)、など・・・
◆ 作業用デスクのセッティング ◆
イラスト E01
木製の板(300×60×10)の片方の端を、左イラストの様に切り抜く。
切り抜く大きさは、60×10です。  単位:mm
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イラスト E02
加工した板を机に シャコ万力で固定する。セットした板の上で
作業を行うと大変便利です。
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◆ 『すり出し』 リングの作製 ◆
作製するリングのデザインを考え、そのデザインの平面図を描き、リングサイズを決める。
※ ここでは、SR-52 を作製します。
リングサイズ換算表 単位:mm
直径 円周 直径 円周
7 15 47.1 13 17 53.4
8 15 1/3 48.2 14 17 1/3 54.5
9 15 2/3 49.2 15 17 2/3 55.5
10 16 50.3 16 18 56.6
11 16 1/3 51.3 17 18 1/3 57.6
12 16 2/3 52.4 18 18 2/3 58.7
各サイズ表の数値は内径です。
リング作製の際は、作製するリング
(銀板)の厚みを円周の内径に加えた
数値で作製します。
リングサイズ測定方法
詳しいリングサイズ換算表
 
上記サイズ表に掲載していない号数については、詳しいサイズ換算表ページ を参照。 
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イラスト E03
銀板にカーボン紙等を用いてデザインの平面図を写す。
あらかじめ銀板をデザイン平面図の大きさに切りそろえている
  方が作業し易い。
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イラスト E04
銀板に写した図面通り、銀板を糸のこで切り抜く。中央円部分は
一度ハンドドリルで穴をあけ、そこへ糸のこを通してから切り抜く。
銀板から図面を切り抜く時、図面のラインよりやや大きめに
切り抜いた方が良い。
矢印
イラスト E05
切り抜いた銀板の形をヤスリでととのえ、作製するリングサイズの
長さに脚をカットし、芯金に銀板をあて、木づちで叩き全体を丸くする。
銀板を丸くする前に、銀板をバーナー等で加熱する 『なまし』を
行うと、銀板自体が柔らかくなり作業しやすい。
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イラスト E06
銀板を芯金で丸くした後、脚の隙間部分にフラックスを塗り、銀ろうを
セットする。
フラックスを塗る前、脚の隙間部分(接合する部分)の油膜汚れは、
耐水ペーパー等で必ず取り除く事。
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イラスト E07
ガスバーナー等で耐火レンガの上に置いた銀板に熱を加え、セットした
銀ろうを溶かし隙間を接合する。
銀板自体を溶かしてしまわない様に注意する。作業内容によって、
融点の違う銀ろうを使い分ける。
各銀ろうの融点
銀ろう名 融点 銀ろう名 融点
2分ろう 820℃位 5分ろう 750℃位
3分ろう 780℃位 7分ろう 720℃位
銀(純銀)の融点は960℃位です。
 
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イラスト E08
隙間を銀ろうで接合した銀板を芯金に通し、木づちでゆっくり叩きながら、
芯金のサイズ目盛りに合わせ、作製したいサイズの円形にする。
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イラスト E09
作製したいサイズで円形になった銀板を、ヤスリ各種類を使い分け
仕上げる。
完全に傷が消えるまで仕上げる。
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イラスト E10
耐水ペーパーで、#600#1000#1500と順番に番数を換え磨いていく。
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イラスト E11
磨き剤(グラノール、シルバーポリッシュ等)を少量布につけ、リングを
磨き光沢をだす。
※ シルバー専用のポリッシュには、変色防止効果があります。
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イラスト E12
「SILVER」の刻印を、リングの内側に打つ。
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イラスト E13
完成 !!
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